このドキュメントの目的 ====================== このドキュメントでは、Postfix メールシステムソース配布物を案内します。 次のようにすることをおすすめします。 - このファイルを読むための時間を取ってください。 - RELEASE_NOTES ファイルを見直して、互換性のない変更を確認してください。 - それから INSTALL の指示に従って進んでください。 はじめに ======== これは Postfix メールシステムの公開リリースです。このプロジェクトに 興味を持ってくれてありがとうございます。気に入ったら私にハガキを 送ってください。私の住所は下にあります。 もしあなたがまだ LICENSE ファイルを読んでいなければ、それを 読まなければいけません。LICENSE のコピーは、このソフトウェアのあらゆる オリジナルや修正されたソースまたはバイナリのコピーが全て揃った 状態、またはその一部と一緒に配布されなければいけません。 ファイルのコピーを /etc/postfix/LICENSE に取っておくことをおすすめ します。 Postfix メールシステムの目的 ============================ Postfix は広く使われている sendmail プログラムの代わりとなることを 目指します。 IBM が Postfix の開発をサポートしていましたが、その発展については 一切管理していません。ゴールは、できるだけ多くのシステムに Postfix がインストールされるようにすることです。この目標のために、 このソフトウェアはつながれた紐から完全に逃がされ、その結果 ユーザからの情報とユーザによる支配によって発展できるのです。 言い換えると、IBM は Postfix を1回リリースしただけです。 限られた時間で、その発展を案内していきましょう。 Postfix メールシステムに向けられたオンライン情報源 ================================================== Web サイト: http://www.postfix.org/ カレントリリースの情報 メールアドレス (質問はメーリングリストに送って「ください」) postfix-users@postfix.org Postfix users mailing list wietse@porcupine.org オリジナルの作者 メーリングリストを購読するためには、http://www.postfix.org/ を参照して ください。 謝辞 ==== このリリースは有能なアルファテスターチームからの情報の入力なしには なかったことでしょう。彼らの名前は HISTORY ファイルの多くの場所に 現れます。IBM Global Security Analysis Laboratory での同僚: Paul Karger, Dave Safford, Douglas Schales, そして Leendert van Doorn からの情報に感謝します。また、Charles Palmer による支援に感謝します。 彼のリーダーシップの下で私はこのプロジェクトを始め、そして彼は このソフトウェアに2度、名前を付ける名誉を持ちました。 Postfix ソフトウェアに対する謝意を表したければ、ポストカードを 下記まで送ってくれるとうれしいです: Wietse Venema IBM T.J Watson Research Center P.O. Box 704, Yorktown Heights, NY 10598 USA Postfix ソース配布物の案内 ========================== RELEASE_NOTES ファイルには新機能が書かれており、また以前の Postfix の バージョンに関して互換性のない変更が挙げられています。 INSTALL ファイルは、よく出回っている多くの UNIX プラットフォームで Postfixをビルドしたりインストールするための、ステップ・バイ・ステップな 案内を提供します。 COMPATIBILITY には Postfix が実装している、またはまだ実装していない 機能や、他のソフトウェアと一緒にどのくらいうまく動くかがリストアップ されています。 HISTORY ファイルにはソフトウェアの変更点の詳細なログがあります。 Postfix のドキュメントやハイパーリンクされたバージョンのマニュアル ページを見るには、ブラウザで html/index.html を見てください。更新された オンラインのバージョンは http://www.postfix.org/ で見られるでしょう。 UNIX スタイルのオンラインマニュアルページを使うには、MANPATH 環境変数を `man' ディレクトリ (絶対パスを使ってください) に向けてください。 これらのページは HTML インターフェースを通しても得られ、その方が より速く進めるでしょう。 PORTING ファイルでは、他の UNIX プラットフォームに Postfix を 移植する方法を議論しています。 ドキュメント: README_FILES/ Postfix の特定の機能に関する説明 html/ HTML フォーマット man/ UNIX オンラインマニュアルページフォーマット サンプルファイル: conf/ 設定ファイル、ランタイムスクリプト examples/ chroot 環境、バーチャルドメイン ライブラリルーチン: src/dns/ DNS クライアントライブラリ src/global/ Postfix 特有のサポートルーチン src/util/ 汎用的なサポートルーチン コマンドラインユーティリティ: src/postalias/ エイリアスデータベース管理 src/postcat/ Postfix キューファイルのリストアップ src/postconf/ 設定ユーティリティ src/postdrop/ Postfix メール投函プログラム src/postfix/ Postfix 管理インターフェース src/postkick/ Postfix シェルスクリプト用 IPC src/postlock/ Postfix シェルスクリプト用ロッキング src/postlog/ Postfix シェルスクリプト用ロギング src/postmap/ Postfix 検索テーブル管理 src/postqueue/ Postfix キュー制御プログラム src/postsuper/ Postfix 状態監視プログラム src/sendmail/ Sendmail 互換インターフェース Postfix デーモン: src/anvil/ 接続数/速度リミッター src/bounce/ メールをバウンスもしくは遅延する src/cleanup/ メールの正規化とキューへの投入 src/discard/ 普通の廃棄メーラ src/error/ 普通のエラーメーラ src/lmtp/ LMTP クライアント src/local/ ローカル配送 src/master/ Postfix 常駐スーパーサーバ src/oqmgr/ 古いキューマネージャ src/pickup/ ローカルメール収集 src/pipe/ パイプ配送 src/qmgr/ キューマネージャ src/qmqpd/ QMQPD サーバ src/showq/ Postfix のキュー状態のリストアップ src/smtp/ SMTP クライアント src/smtpd/ SMTP サーバ src/spawn/ 非 Postfix サーバの起動 src/trivial-rewrite/ アドレスの書き換えと解決 src/verify/ アドレス検証サービス src/virtual/ バーチャルメールボックス専用配送エージェント テストプログラム: src/fsstone/ ファイルシステムのオーバーヘッドの測定 src/smtpstone/ SMTP および QMQP サーバの拷問テスト 雑多なもの: auxiliary/ 補助ソフトウェア他 bin/ Postfix コマンド実行ファイル conf/ 設定ファイル、ランタイムスクリプト include/ インストールされた include ファイル lib/ インストールされたオブジェクトライブラリ libexec/ Postfix デーモン実行ファイル mantools/ マニュアルページユーティリティ proto/ ドキュメントのソース