ERROR(8)                                                              ERROR(8)



名前
       error - Postfix エラーメール配送エージェント

書式
       error [generic Postfix daemon options]

解説
       Postfix error(8) メール配送エージェントはキューマネージャからのメッセー
       ジ 配 送 要求を処理します。それぞれの要求はキューファイル、送信者アドレ
       ス、配達しない理由として扱われるドメインまたはホスト名、そして受信者 の
       情報を指定します。この理由の前にはRFC 3463互換の詳細コードがつけられ る
       かもしれません。このプログラムは master(8) プロセスマネージャから起動さ
       れることを想定しています。

       error(8) メール配送エージェントは、配送しない理由として "next-hop" ドメ
       インまたはホスト情報を使って、配送要求のすべての受信者をバウ ン ス し、
       キュー ファイルを更新して受信者を完了したものとして記録するか、キューマ
       ネージャに配送を後でやり直すよう通知します。

       配送問題のレポートは bounce(8)defer(8) または trace(8) デーモンの適切
       なものに送られます。

セキュリティ
       error(8) はセキュリティに注意を払う必要がありません。ネットワークに話さ
       ず、固定した低い特権レベルで chroot して走らせることができます。

標準
       RFC 3463 (拡張状態コード)

診断
       問題や処理は syslogd(8) に記録されます。

       notify_classes パラメータの設定によっては、ポストマスターはバウンスやそ
       の他の問題を通知されます。

設定パラメータ
       error(8) プロセスは限られた短時間しか動かないため、main.cf への変更は自
       動的に拾われます。この変更を早くしたければ "postfix reload" コマンド を
       使ってください。

       以 下 の 文 章 はパラメータの概要のみを提供します。例を含む詳細は post-
       conf(5) を参照してください。

       2bounce_notice_recipient (postmaster)
              送信者に返せない不達メールの受信者。

       bounce_notice_recipient (postmaster)
              Postfix が配送しなかったメールのヘッダ、および Postfix が受け 取
              らなかったメールの SMTP 対話の写しを持つ、ポストマスターへの通知
              の受信者。

       config_directory ('postconf -d' の出力を参照)
              Postfix main.cf および master.cf 設定ファイルのデフォルトの場 所
              。

       daemon_timeout (18000s)
              Postfix デーモンプロセスがビルトイン監視タイマーによって終了させ
              られるまでに要求を扱える時間。

       delay_logging_resolution_limit (2)
              ロ グ に小数点以下の遅延の値を記録する際の、小数点以下の最大の桁
              数。

       double_bounce_sender (double-bounce)
              メールシステムによって生成されるポストマスターへの通知の送信者ア
              ドレス。

       ipc_timeout (3600s)
              内部通信チャネルを通して情報を送受信する際の時間制限。

       max_idle (100s)
              Postfix デーモンプロセスが終了するまでに次のサービス要求を待つア
              イドル時間の最大量。

       max_use (100)
              Postfix デーモンプロセスが終了するまでの接続要求の最大数。

       notify_classes (resource, software)
              ポストマスターに報告されるエラークラスのリスト。

       process_id (read-only)
              Postfix コマンドまたはデーモンプロセスのプロセスID。

       process_name (read-only)
              Postfix コマンドまたはデーモンプロセスのプロセス名。

       queue_directory ('postconf -d' の出力を参照)
              Postfix トップレベルキューディレクトリの場所。

       syslog_facility (mail)
              Postfix ロギングの syslog facility 名。

       syslog_name (postfix)
              例えば "smtpd" が "postfix/smtpd" となるようにするために  syslog
              レコードのプロセス名の前に付けられるメールシステムの名前。

関連項目
       qmgr(8), キューマネージャ
       bounce(8), 配達状態レポート
       discard(8), Postfix discard 配送エージェント
       postconf(5), 設定パラメータ
       master(5), 一般的なデーモンオプション
       master(8), プロセスマネージャ
       syslogd(8), システムロギング

ライセンス
       The  Secure Mailer license はこのソフトウェアと一緒に配布されなければい
       けません。

作者
       Wietse Venema
       IBM T.J. Watson Research
       P.O. Box 704
       Yorktown Heights, NY 10598, USA



                                                                      ERROR(8)